足首に関する勉強会を行いました。

足関節に関する勉強会の様子

げんきグループでは、月に1回はセラピスト(柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師など)全員が集まり、治療に関する勉強会を行っています。
その勉強会の様子をご紹介します。

今回のテーマは「足首」です。

足首と一言で言ってしまうと、一つの関節のように思ってしまいますが、実はたくさんの関節の集まりでもあります。具体的に挙げると距腿関節、距骨下関節、ショパール関節、リスフラン関節などなど・・・

今回勉強した内容を更に詳しく述べていきます。

偏平足の方は基本的にはランニング運動が苦手ですが、立方骨の回外(外に回旋すること)に制限がなければ問題なく運動することができます。しかし立方骨の内旋は問題です。

足根洞(骨間距踵靭帯)の圧痛は、90%以上が距骨下関節の機能障害です。この障害があると、下り坂や階段を下りる時に痛みを伴います。

背屈時に距骨頚に痛みがある方は、距腿関節の機能障害です。足関節背屈時に距骨は外果と内果の間を後方に滑ります。しかし、機能障害があれば後方に滑らないため、坂道を上る動作、階段を昇る動作で痛みを伴います。

アキレス腱部の痛みの多くは回内足が原因となります。

一般的にほとんどの方は、人生の中で一度は足首を捻挫します。受傷時に足首がうち返しに強制されるので、それに伴って腓骨下端(外果)が下方・前方・内旋位になります。きちんと治療せずに放置するとこの状態で固定されてしまいます。これが将来的に、変形性膝関節症の原因の一つとなります。

これらに対する治療方法、各種手技テクニックを今回学びました。

まず、げんきグループのセラピストはこの足首の構造をしっかりと理解するところから勉強します。でなければ本当に悪いところがどこなのか見えてきません。足首の構造をしっかりと理解した上で、楠田院長から各関節の構造異常に対応する手技操作を教えてもらいます。それを皆で反復練習して一定のレベルの手技と知識が身に付いたら、これを利用者様に行う個別機能訓練に使っていきます。

足首の各関節の構造異常が正常に戻れば正常な関節運動も取り戻すので、利用者様の歩行も安定します。歩行の安定は転倒やケガを防ぎ、ADLの改善、QOLの向上へとつながっていきます。

人体の構造や仕組みは本当に奥が深く、勉強しても勉強しても分からないことばかりです。ですが利用者様に喜んでもらうために、げんきグループのセラピストは人体や高齢者に特有な身体の問題について勉強を繰り返し、その知識を利用者様に還元してまいります。

関連ページ:膝に関する勉強会はこちら→

距骨下関節の手技操作

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