膝に関する勉強会を行いました。

膝の勉強会(6月20日)

今月もげんきグループのセラピスト(柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師など)全員が集まり、治療の勉強会を行いました。

今回のテーマは「膝」です。

膝は下肢のなかでも特に痛みの出やすいところであり、高齢者の場合は特にそれが顕著です。しかし、膝は正しい方法で治療を行えば治りやすい部位です。

その理由は膝は軟部組織(筋肉や靭帯)によって支持される構造になっているためです。骨組織であれば一度変形してしまうと治療は難しくなりますが、軟部組織は機能を回復させることが容易です。くすだ接骨院 及び げんきグループのデイサービスで行っている膝の治療について少し紹介したいと思います。

内側広筋(太もものやや内側の筋肉)は膝を伸ばしきる時(最終伸展)の最後の10°ぐらいで働くため、機能的に重要な筋肉です。(膝が伸びきらなければ、膝が曲がったまま歩くことになります。)
この内側広筋の筋力低下が起こると膝蓋骨の正常な動きに問題が起こります。具体的には内側膝蓋支帯をかえして、膝蓋骨の外側変位が起こります。そのため膝蓋骨トラッキングに異変が起こります。

内側半月板は外側半月板に比べて動く範囲が狭く、そのためストレスに対して弱く損傷も起こしやすい組織です。内側半月板は、内側側副靭帯や関節包に付着しており、半膜様筋腱も斜膝窩靭帯や関節包に付着するため内側半月板の機能障害に関係します。

近位脛腓関節の関節機能障害は弓状膝窩靭帯の緊張を起こし、その下の膝窩筋の圧迫も起こします。その結果、膝伸展時の大腿骨に対する下腿の外旋が障害され、結果として膝の伸展が障害されます。

後十字靭帯に障害が起きると、膝関節の屈曲から伸展位への機能に問題が生じます。その結果、大腿骨内側顆の後面の軟骨に傷ができます。これは変形性膝関節症の原因となってしまいます。

腸脛靭帯(大腿筋膜張筋)の短縮は、外側膝蓋支帯を緊張させるため、結果として膝蓋骨の外側変位が起こります。そのため、膝蓋骨トラッキングに機能障害を起こします。

膝関節は最終伸展位5°より大腿骨に対する下腿骨の外旋が起こる。(膝下が太ももに対して外側に回旋するということ。)しかし通常は、足底は地面で固定される(この状態を closed kinetic chain という)ため実際は下腿骨に対する大腿骨の内旋が起こります。(太ももが膝下に対して内側に回旋する。つまり股関節が内旋する。)従って股関節の内旋制限があると、この機能が働かないため膝の伸展に制限が起こります。

近位の脛腓関節において、脛骨が外旋するとき腓骨は内旋するのが通常です。(脛腓関節は車軸関節であるため)この近位の脛腓関節に機能障害があり、腓骨の内旋が制限されると脛骨の外旋もできなくなり、膝関節の伸展も制限してしまいます。

ちなみに、今回の説明では膝が伸びなくなる原因について多く触れましたが、これは膝が伸びないのは曲がらないことよりも問題だからです。膝はある程度曲がれば(お尻までぴったりくっつく必要はない)十分に機能しますが、しっかりと伸びないと満足に歩くこともできません。

他にもまだまだあるのですが、今回は主にこのような「評価の仕方とそれに基づく治療法」を勉強しました。

要約すると、膝の機能を正常にして痛みを取り除くためには、どこの部分に機能障害や構造的問題が起こっているのか適切に評価し、その原因となるものに”ドンピシャ”で施術していく! これが治る秘訣です。

実際にくすだ接骨院では多くの患者様が膝の治療効果を実感され、喜んでいただいております。

デイサービスをご利用の方にも、この徒手療法による膝の治療を行い、いつまでも元気に歩いて活動できるようにお手伝いをさせてもらっております。

関連ページ:足首に関する勉強会はこちら→

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